トイレのピエタ

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アルバイト先の後輩がオススメだと貸してくれた。実家に帰ってきてすることもないので2日かけて読んでみた。

トイレのピエタ。主人公は園田宏、確か28歳くらい。絵を描くために東京の美大に入学するが、挫折し、卒業後はビルの窓清掃のアルバイトをしている。人を見下して生きてきた宏だったが、癌に侵されたことをきっかけに、生と死や人生を考え、病院で出会う人々によって心を変化させていく。中でも、女子高生との出会いは宏にとって大きな変化を与えた。もうすぐ死ぬ宏に向かって死ね!という。もうすぐ死ぬ宏に向かって生きろ!という。宏は病院で治療を続けて延命することではなく、実家で安らかに過ごすことでもなく、東京の自宅のトイレに絵を描くことを選んだ。浄化と昇天。そのために宏は久しぶりに筆をとる。

単純な感想を申し上げると、よくわからなかった(笑)読書初心者にはまだまだ考える力が養われていない模様。
作者が伝えたいことはなんだろーって考えてみたけど、うーーーん。わからない笑
アルバイト君はなぜこれを勧めてくれたのだろう。おもしろいですよって言ってたけど、面白い要素はどこにもない!そして、重い!
生と死とは何か〜とか、誰より幸せとか、誰より不幸とか、そうやって分けることはできないとか。
もう一回読めばなんとなくわかるかもしれない。

でもわたしもあと3ヶ月で死ぬって言われたらどう思うかな〜。今だって当たり前に長生きすると仮定して就職活動しているけど、もしかしたら40歳とかで死ぬかもだし、社会人になる前に死ぬかもだし、もはや明日死んだっておかしくはない。そんなときに、後悔しないか?って聞かれたら絶対後悔すると思うんだよね。今までの生き方に満足しているかって聞かれたら、満足なんてしていない。自分の生き方に満足して死ねた人って、どれだけいるのかなあ。

それから、人は余命を宣告されたときから死ぬまでの間に、人間として最後の成長をするって書いてあるのみて、確かにそうかもしれないって思った。あと少ししか生きられないって実感した瞬間に、一瞬一瞬に一生懸命になれると思う。小さな変化にも目が行くようになると思うし、周りの人を大切にできる気がする。わたしが余命宣告されたら、最後の成長したいから教えて欲しいな〜〜なんて笑。

RADのボーカルが主演の映画みたいだから、気が向いたら見てみようかなあ。